Instagram広告の活用や費用目安、広告運用3つのメリットをご紹介します
Instagramは若者世代を中心に絶大な人気を誇るSNSで、近年ではInstagramを活用してWeb集客を強化する企業が増えています。
「競合他社がInstagramを運用していて、その費用対効果が気になる」
「既存の集客方法に限界を感じており、新しい集客施策を試したい」
「若者ユーザーに対して効率的に自社商材を宣伝したい」
上記のような悩みを持つWeb担当者に向けて、この記事ではInstagram広告の仕組みや費用相場、メリット・デメリットについて解説します。
「これからInstagram広告の運用を始めたい」と考えている企業は、ぜひ参考にしてください。
Instagramの特徴
まず初めに、知っておくべきInstagramの基本的な特徴について解説していきます。
ユーザー数が多い
Instagramは、2022年時点で世界中に約10億人のユーザーを誇る人気SNSです。
日本国内でも月間アクティブユーザー数は3300万人を記録しており、大手SNSプラットフォームとしてはLINE、Twitterに次ぐユーザー数であり、多くの企業がInstagramを運用する大きな理由となっています。
2012年にFacebook社が買収
Instagramは2010年にローンチされたSNSサービスですが、ローンチ後わずか1週間で10万ダウンロード、2年後には世界中で3000万人のユーザーを抱える一大SNSにまで成長しました。
この成長性に目をつけたFacebook社は2012年、当時はまだ社員わずか13名であったInstagram社を約810億円で買収し、話題となりました。
以来、現在に至るまでInstagramはFacebook社(2021年に社名をMetaに変更)の傘下SNSとなっています。
Facebookとの違い4つ
①ユーザーの年齢層
同じグループに属するInstagramとFacebookですが、それぞれのSNSはユーザー属性が大きく異なります。
日本国内においては、Facebookの月間アクティブユーザーは約2600万人で、全体の7割近くが男性ユーザー、また30〜40代のミレニアル世代が全体の半数近くを占めています。
一方、Instagramの国内月間アクティブユーザーは3300万人で、女性ユーザーが過半数を占めることや、全体の9割以上が30代以下の若者世代であることがFacebookとの違いです。
②拡散力
Facebookには「シェア」機能が実装されており、ユーザーは気になった投稿を拡散できます。
一方、InstagramにはFacebookの「シェア」に該当する機能がありません。
そのため、「自分の好きな投稿だけでタイムラインを構成できる」というメリットがありますが、拡散力という点ではFacebookなどの他SNSに劣ります。
③実名性、複数アカウント
Facebookでは、ユーザーは原則として実名で登録しなければならず、身分証明証などを使った本人確認も徹底されています。
また、Facebookでは1ユーザーあたり1アカウントしか所有できないルールとなっており、複数アカウントを所有した場合はアカウントを凍結される可能性があります。
一方、Instagramでは仮名での登録が可能なほか、1人のユーザーが複数アカウントを所有することも認められています。
そのため、Instagramユーザーは「リアルの友人と繋がるアカウント」「自分の趣味を不特定多数に発信するアカウント」など用途に応じてアカウントを使い分けることも可能です。
④テキスト訴求か、画像訴求か
Facebookはローンチ以来、テキスト(文字)中心のSNSとして発展してきた背景があります。
そのため、Facebookにはニュースや政治、ビジネス、社会問題などテキスト中心の情報取得を主な目的としたユーザーが多いとされています。
一方、Instagramでは投稿の際に画像もしくは動画のアップロードが必須とされています。
そのため、魅力的なビジュアルコンテンツや最新のファッショントレンドを発信したい、もしくは視聴したいユーザーたちに愛されているSNSといえます。
Instagram広告の仕組み
ここまで、InstagramというSNSの主な特徴について説明してきました。
次にInstagram広告の仕組みについて、「広告を掲載できる場所」と「費用」にフォーカスを当てて解説します。
掲載できる場所
フィード広告
Instagram画面のフィード(タイムライン)上に自社の広告を掲載する方法です。
ユーザーが最も見慣れている場所なので、自社ブランディングの強化や商品の認知度向上、コンバージョン獲得まで様々な目的で広告を配信できます。
フィード広告には、具体的に以下のような広告フォーマットを掲載できます。
・動画広告
・カルーセル広告
・コレクション広告
・ショッピング広告
・ブランドコンテンツ広告
ストーリーズ広告
写真や動画を24時間限定で投稿できるストーリーズにも、企業広告を配信できます。
ストーリーズは、日本国内で約2000万人のユーザーが利用しているといわれています。
そのため、新しい商品やサービスの宣伝はもちろん、複数の画像や写真を使って1つの商品を多角的に訴求したり、複数のサービスを紹介することも可能です。
ストーリーズ広告には、具体的に以下のような広告フォーマットを掲載できます。
・動画広告
・アンケート広告
・ショッピング広告
発見タブ広告
Instagramには、ユーザーの興味や関心に基づいてカスタマイズされた投稿を一覧できる「発見タブ」があります。
この発見タブを訪れて、興味のある投稿をクリックしたユーザーに対して、自社の広告を配信できます。
発見タブには情報収集に積極的なユーザーが集まるため、自社広告に興味を持ってもらえる可能性も高いといえます。
発見タブ広告には、具体的に以下のような広告フォーマットを掲載できます。
・動画広告
リール広告
「リール」は2020年に実装された機能で、15〜30秒の短い動画に音楽やエフェクトを追加して投稿できます。
このリール画面にて、動画と動画の間に自社の広告を配信することが可能です。
Instagramのリール機能がリリースされた背景には、TikTokやYoutube Shortsなど短尺動画の消費ニーズが高まっていることが挙げられます。
リール広告を活用すれば、若者世代を中心に新たなユーザー層へ効率的に訴求できます。
リール広告には、具体的に以下のような広告フォーマットを掲載できます。
費用
Instagram広告を出稿する際は、広告の目的や予算に合わせて4種類の課金方法を選べます。
いずれの課金方法も、1日あたり100円から自由に予算を設定できます。
課金方法 | インプレッション課金(CPM) | クリック課金(CPC) | 動画再生課金(CPV) | インストール課金(CPI) |
---|---|---|---|---|
課金条件 | ユーザー画面上に自社の広告が表示される度に費用が発生 | ユーザーが自社広告をクリックする度に費用が発生 | 動画広告が10秒以上再生する度に費用が発生 | ユーザーが自社広告を経由してアプリをインストールする度に費用が発生 |
費用相場 | 表示回数1000回あたり100~500円 | ワンクリックあたり100円~200円 | 1再生あたり4円~10円 | 1インストールあたり100~150円 |
向いている広告目的 | 新商品・新サービスの認知度拡大、自社のブランディング効果 | 外部WebサイトやLPへの誘導、購買行動の促進 | 商品やサービスへの認知拡大、購入意欲の促進 | 自社アプリのインストール促進 |
Instagram広告のメリット・デメリット
Instagram広告のメリット3つ
①詳細なターゲティングが可能
Instagramでは、親会社のFacebook社が誇るターゲティング機能を利用して広告の配信先を絞り込めます。
具体的には、ユーザーの年齢や職種、住所、ジェンダー、趣味や関心など、多種多様な要素に基づいて自社商材に合ったユーザーをターゲティングできるため、費用対効果の高い広告配信が可能です。
②若年層や女性ユーザーへの訴求力が強い
Instagramの媒体特性として、Facebookをはじめとする他SNSに比べて若者ユーザーと女性ユーザーの利用率が高い点が挙げられます。
そのため、若者をターゲットとしたファッションサイトや、女性をターゲットとしたコスメティック商品などは、Instagramで広告を配信することで効率的に宣伝できます。
③低予算から運用できる
Instagram広告は、1日あたり100円から広告予算を設定可能です。
実際にInstagram広告を運用している企業の多くは、1日あたりの広告予算を1,000〜2,000円に設定しているといわれています。
あらかじめ設定した予算上限を消化すると自動的に広告の配信が停止するため、知らず知らず予算を使いすぎる心配もありません。
自社の予算に合わせて、無理のない範囲で広告を運用できることもInstagram広告の大きなメリットです。
Instagram広告のデメリット2つ
①他のSNS媒体に比べて拡散力がない
上で述べたとおり、Instagramには拡散機能が備わっていません。
そのため、リツイート機能のあるTwitterや、シェア機能のあるFacebookなどの他SNSに比べると、ユーザー間で口コミが広がる二次拡散力に劣ることは理解しておきましょう。
②BtoB広告には不向き
Instagramユーザーの特性として、憧れの芸能人やアーティスト、または好きなブランドの公式アカウントなどをフォローして、最新のトレンドや魅力的なビジュアルコンテンツをチェックしているユーザーが多い点が挙げられます。
裏を返せば、InstagramというSNSにtoB向けコンテンツを求めているユーザーは多くありません。
そのため、特定の業界の企業担当者をターゲットとしたニッチなBtoB商材を宣伝するには、Instagramという媒体は不向きと言えます。
次回は「SNS(TikTok)広告」についてです。
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