「クリエイティブ」とは?Web広告のクリック率を上げる4つのコツをご紹介します
Web広告のクリエイティブは、広告のパフォーマンスを左右する重要な要素です。
しかし、企業のWeb担当者によっては、なぜクリエイティブが重要なのか、またどのようなポイントに気をつけてクリエイティブを作れば良いのかについて理解できていない方も少なくありません。
「そもそもクリエイティブが何なのかよく分からない」
「Web広告を配信するために、クリエイティブの作り方が知りたい」
「より多くの人からクリックされるようなWeb広告を作りたい」
この記事では、上記のような悩みや課題を持つ企業担当者に向けて、クリエイティブの基本知識、またクリック率の高いクリエイティブを作るコツについて紹介します。
クリエイティブの基本
クリエイティブとは
クリエイティブとは、Web広告を配信するために作る宣伝素材を意味する用語です。
クリエイティブは「バナー」と呼ばれることもあり、宣伝したい商品やサービスに関する画像や動画にテキストを付け加えて制作するのが一般的です。
Web広告のなかでも、とくにディスプレイ広告やSNS広告においてクリエイティブは重要な役割を果たします。
Web広告の成果に直結するクリエイティブ
Web広告で成果が出るかどうかは、クリエイティブによって決まるといっても過言ではありません。
よく「人は見た目で第一印象が決まる」と言われるように、Web広告も第一印象が重要です。
なぜなら、広告の目的に関わらず、Web広告はまず「ユーザーの目に留まる」ことが必要だからです。どれだけ優れた商品やサービスでも、ユーザーに認知してもらわなければ売れません。
アメリカの有名経営学誌「Harvard Business Review」によると、クリエイティブの品質によってWeb広告の売上は2倍近く差が開くという研究結果も報告されています。このように、ユーザーが自社商材を知るきっかけとなるクリエイティブは、商材の認知度拡大やブランディング強化に大きな影響をもたらします。
参照:Creative Advertising – Definition, Ideas and Campaigns
クリック率の高いクリエイティブを作る4つのコツ
多くのユーザーの目に留まり、クリックしてもらえるようなクリエイティブを作るには、いくつかのコツがあります。
ここでは、クリック率の高いクリエイティブを作る上で知っておきたい4つのコツを紹介します。
①伝えたいメッセージを明確にする
まず、クリエイティブを作るときは「ユーザーに何を伝えたいのか」をシンプルにまとめることが重要です。
Web広告を配信するとなると、自社の商品やサービスに対する思いが溢れてしまい、伝えたい内容がつい多くなってしまう企業は少なくありません。ただし、テキストが長すぎたり、画像が多すぎると、「結局どんな商品・サービスなのか」がユーザーに伝わらずに終わってしまいます。
「ユーザーに一番伝えたいこと」を明確にすることが、優れたクリエイティブを作るコツです。
どうしても伝えたいことが複数ある場合は、メッセージごとに複数のクリエイティブを作るのがおすすめです。
②訴求したいターゲットを決める
メッセージ性とあわせて、広告のターゲットを明確にしておくことも大切です。クリエイティブを作り始める前に、どのような悩みや課題を抱えるユーザーに自社の商品やサービスを訴求したいのかを考えましょう。
ターゲットを明確にするうえで役立つのが、ペルソナ設定です。
ペルソナとは「自社商材のターゲットとなる具体的な人物像」を意味します。
例えば、ダイエット商品を宣伝する場合、ペルソナは次のように設定できます。
<基本情報>
年齢:29歳
職業:広告代理店勤務のWebデザイナー
家族構成:独身
居住地:東京都23区内
<行動パターン>
よく見るメディア:YouTube、ファッション誌
よく使うSNS:Twitter、Instagram、TikTok
利用デバイス:スマホ
生活リズム:7:00起床、9:00〜20:00時仕事、21:00帰宅、25:00就寝
<メンタル面>
価値観:オーガニック思考
このようにペルソナを設定すれば、「ターゲットが仕事終わりの電車のなかで、スマホを開いた時に目に留まるようなクリエイティブにしよう」「オーガニック製品であることを強調しよう」など、クリエイティブ制作のヒントが得られます。
③LPの内容と整合性を図る
クリエイティブで伝える内容は、クリエイティブをクリックした先のランディングページの内容と一貫性を持たせましょう。
クリエイティブに使用する画像や動画などの情報とリンク先のLPに整合性がないと、ユーザーは困惑してしまいます。また、クリエイティブとLPの内容があまりにもかけ離れている場合は、Googleなどの広告プラットフォームから悪質な広告と判定される可能性もあります。
悪質な広告に判定されると広告が表示されにくくなるだけでなく、広告の強制停止や広告アカウントの凍結につながるリスクもあるので注意が必要です。
④配信後のABテストを意識してクリエイティブを制作する
最後に、Web広告を配信する際はクリエイティブを複数用意し、ABテストを実施するのがおすすめです。
ABテストとは特定の要素のみを変えた広告を複数配信してパフォーマンスを比較することによって、どの要素が広告のパフォーマンス向上に貢献しているのかを分析する広告運用手法です。
例えばアパレル系商品の広告を配信する場合、次のようなクリエイティブを用意する必要があります。
・服のみが映った画像と、モデルが服を着用している画像をそれぞれ用意する
・テキスト(キャッチコピー)が異なるバナーを3つ用意する
このように複数のクリエイティブを用意して広告を配信することで、どの要素がより多くのクリックにつながるのかを検証できます。
ABテストはWeb広告運用の基本なので、必ず実践しましょう。
次回は「リスティング広告で成果が出ない原因と改善」についてです。
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